とにかく肉料理のお店が多い上野ではありますが、鉄板ステーキのお店は知る限り「ステーキダイニング 鷹」この1店だけだと思います。ディナーメニューはとても高額なのですが、ランチタイムは破格の1,000円です。数字だけで見るとやや高めだと思われるでしょうが、高級ステーキをちょっと味わえるという価値を考えると非常にお得だと思います。
今回注文したのはフォアグラ・グルメ丼です。ここのお店では、全てのテーブル席に鉄板が備え付けられており、シェフが鮮やかな手さばきで焼いてくれるのが、見ていてとても楽しいです。
写真の左側2点がステーキ丼用のステーキで、フォアグラ・グルメ丼用の2個分が右側で焼かれているところです。ワインをかける「フランベ」で大きな炎が吹き上がるのが印象的でした。
ステーキを焼き始めるのとほぼおなじタイミングで前菜が運ばれてきます。
サラダとちょっとしたお漬物です。サラダの色合いがキレイです。マッシュポテトが中央にあり、食べごたえがあります。肉が焼かれているのを待ちながら、ゆっくりいただきました。
お待ちかねのフォアグラ・グルメ丼です。
本日のスープとしてミネストローネもついてきました。ミネストローネも料理の数合わせではない、ものすごく濃厚な味わい。おそらく原材料についても色々なものを使っているであろう、一言や二言では表現できない緻密な味でした。場合によっては、主役になるえるスープです。
いよいよ本命のフォアグラです。正直言うと、フォアグラは今まで1回も食べたことはありません。知識として、キャビア・トリュフとならぶ世界三大珍味であること、ガチョウの肝臓であることしか知りません。興味本位で注文してみたものの、味にはそんなに期待していませんでした。
が、この期待は大きく裏切られました。旨味と甘味が一体になって、それでいてとろける様な柔らかさ。表面は焼き目が付いている分、ちょっと固めなんですが、外と中の食感の対比が心地よいです。レバーというと、それなりにクセがある先入観があったのですが、このフォアグラは一切雑味なし。フォアグラの旨味のみを抽出したのではないかという出来栄えです。こんなフォアグラを食べてしまうと、別の店で食べるのがちょっと心配になりそうです。
食後にはコーヒーまで付いてきます。あまりコーヒーには慣れていないので、ミルクなどもセットで。
このとき別のお客さんが入ってきたのですが、ランチが終了と聞いてすぐに帰って行きました。決して遅い時間ではなかったのですが、かなりの人気ぶりがうかがえます。
店内の雰囲気はこんな感じです。テーブルはすべて半円状になっていて、真ん中の鉄板には必ずシェフがつきます。お店の真剣さがよく伝わってくるスタイルですね。
ランチメニューはこちらの3種です。食べ終えてからの価値を考えてみると、これはサービス価格といえるでしょう。
ランチは11：30からですが、販売制限があるので早い時は12：30よりも前に終了してしまうこともあるようです。
あまり目立たないところにあるお店なんですが、シェフの腕前は確かです。
1万円近くするディナーメニューも、一生のうち一度は食べてみたいと思います。
ステーキダイニング 鷹
フォアグラ・グルメ丼 1,000円
東京都台東区上野2-5-3 SNビル1F
営業時間：
月～金／
11:30～14:00(L.O.13:30)
17:00～23:00(L.O.22:00)
土・日・祝／
11:30～14:30(L.O.14:00)
17:00～22:00(L.O.21:00)
定休日：月曜日
座席数：24席（鉄板カウンター席10席、個室カウンター席6席、テーブル席8席）
たばこ：喫煙可
